沈まぬ太陽、沈んだ太陽、そして堕ちて行く青い翼

ん~・・今日はアクセス解析見たらUUが1,000越えたんで、
不思議に思ってたんですが、納得。

原因はこれですね。

沈まぬ太陽

出演: 渡辺 謙, 三浦友和, 松雪泰子, 鈴木京香, 石坂浩二
監督: 若松節朗

 

 

今日TVで4時間ぶっ通しでノーカット放送されたんですね。

久しぶりに本職のお話でも。

沈まぬ筈が、2010年1月19日に経営破綻して沈んでしまった、
日本航空(JAL)を、国民航空(NAL)に置き換えて、
ほぼフィクションながら、ノンフィクションで展開したこの作品。

映画としても完成度は高かったです。
原作を良く読み込んでるな。という印象。

御巣鷹編が途中に入りますが、
この御巣鷹編は史実である、「日本航空123便墜落事故」
通称「日航ジャンボ墜落事故」を基に構成されているため、
ほぼノンフィクションです。

あの頃のJALは本当にあんな経営体質だったんです。
そして結果、その体質を改善出来ること無く破綻したのです。

しかし、その部分だけを抜き出して、
「日本航空(JAL)はクソな会社」。
と、どっかのバカみたいに短絡思考するのだけは止めて下さい。

この物語にも、完全にフィクションという部分は存在します。
というのは国航社長の堂本信介。

物語に照らして行くと、当時の社長も堂本みたいだった。
なんて思われがちですが、これは大きな間違いです。

というのも・・

御巣鷹の墜落事故が起きた当時の社長は故、高木養根氏でした。

若い頃、京都大学に入学するも学生運動のビラ配りが
治安維持法に抵触するとされ逮捕され、大学を中退。

しかし1年の拘置所暮らしの後、東大法学部へ再入学し無事卒業。
当時の大日本航空に入社する際、履歴書の賞罰欄に「前科一犯」と自ら記し、
堂々と航空業界に入って来た人です。

高木氏は1999年に亡くなっていらっしゃいますが、
件の事故の後、私財を投じて御巣鷹の慰霊施設の充実に努め、
本当に亡くなる直前まで御巣鷹への慰霊登山を欠かさぬ人で、
自らの身体が弱った後は、酸素ボンベを使用しながらでも贖罪を果たしたという、
本当に立派な方でした。

事実、遺族の方をもってしても、
「高木さんなら信用出来る」と言わせしめた程の人です。

当時の日本航空は確かに腐った体質だったけど、
全部が全部、そうでは無かったのです。

そして2011年。

やっと彼らは「再生」の旗印の元、本当の航空会社として
全力で努力するようになりました。

人員を削減し、赤字不採算の路線を削り、
サービスを向上させ、自社を盛り立てようと必死です。

あと2年したら、恐らくANA(全日空)と、JAL(日本航空)の立場は、
現在の状態から完全に逆転しているでしょう。

おおむね地方の方は、ANA好きなんですね(笑)
でも、それは単純にマスコミ操作の巧さだけ。

ANAに本当にトラブルが無くて安全と思っていますか?
JALは本当にトラブル続きで危ないと思っていませんか?

甘い(笑)

ANAのトラブルは、表に出てきていないだけ。
出て来ないように操作されている場合が多かったりします。
出て来ても美談にすりかわったりとか(笑)

もっとも、JALのように大ポカはやりませんけどね^^;

記憶に新しいと思いますが、2007年3月13日。

全日空1603便、大阪/伊丹発、高知行き。
当時の乗客56人、乗員4人。

「奇跡の胴体着陸」と謳われたあの事故です。

確かに乗員乗客は全員無事で、大惨事に至りませんでしたが
事実上、あれって結局不祥事なわけです。

もし、あの事故をJALが引き起こしていたら?
結果は同じだったとしても、マスコミを始め世間は
「それ見たことか」と、JALの不祥事として大きく報道されたでしょう。

これ、ボンバルディア機がボロなだけで^^;
実際にはこの機体、結構不祥事起こしているんです。

ここ見て比較してみて下さい。

ANAもJALもそう変わらんトラブル発生率ですから。

でも、ANAは安全でスマートでなおかつ誰にも文句を言われないような
巧い世間体を作っていますから。

そこがANAの巧さ。
情報業界で言う、「トップ系」と似たようなもんですよ。
体裁を繕うのが巧いから、綺麗に見えちゃうんですね。

実際には、ANAの有利子負債は2011年段階で1兆9千億円あります。
金満体質は、かつてのJALと何ら変わりません。

つい先日、ANAがLCC参入を正式に発表し、
香港との折半投資のような形で、A&Fアビエーション社を起動。
国内超格安路線に名乗りを上げました。

でもこれ、ANAが100%出資出来なかった理由は・・
金無いから、外国から引っ張って来た。みたいな構図が正解。

でも間に合うのかや?

昨年10月に、米国とは既にオープンスカイ(航空自由化協定)は締結済。
次々に米国の格安航空会社が日本に乗り入れて来ます。

今年はアジア圏とのオープンスカイ締結へ向けて動きは活発化しています。

これについては、筑波大学の大島愼子氏が論文を発表していらっしゃるので、
そっちを読んでみると良いと思います。

無料だし、つまらん情報商材のPDFよりいいと思いますけど(笑)

⇒ 大島愼子氏「アジアの航空規制緩和―格安航空会社(LCC)と日本市場―」

だからこれから、この航空業界もどうなるやら面白いですよ。

沈まぬ太陽が沈んだ今、ブランド名だけで飛んで来た青い翼が
いつ堕ちるのか、それを踏まえて改めて見てみると、感慨深い作品です。

沈まぬ太陽

 

 

 

 

ああ今日は結局これに終始してしまった。。

以上、ママチャリ弐號機、高塚でした。

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コメント

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  • コメント (8)

  1. 録画だけしたけど(10分遅れで)まだ観てない。

    ANAも「終焉」か? ← ナイス!(自画自賛)

    • 堂後さん>
      結構良い映画でしたよ。原作にある程度忠実でしたし。
      しかしこりゃまた(笑)そっち系の突っ込みっすか^^;

  2. あの事故は怖かった・・・。

    大阪在住で母親の実家が高知なんで、私はいつも、あの路線乗ってたんですよ。
    多客期以外は赤字路線でした、15年ぐらい前かな? 全日空が、この赤字路線を
    子会社化したんですよね、あの時は地元の人はめちゃめちゃブーイングしていまし
    た「赤字やからコスト下げてええかげんなことするがよ~」ってね

    そしたら、本当にあんなアクシデントが起こるとは><

    • あかうまさん>
      今でもDHC8-Q400で8便運航してますからね。。
      申し訳程度に1便だけA320が飛んでますけど(笑)
      現時点の路線をそのままで、なおかつ採算を考えると、ANAは赤字体質を抜け出す事は永遠に無いんです。
      どこかでバッサリやらないとJALの二の舞になります。
      元々国内航空の搭乗者のパイなんて知れてますからね、ANAが今年度黒字なのは、JALから客が多少流れただけ。
      それでも2倍にはなってない。って事はJALのユーザーは未だに厳然としているわけで。
      だからこそ、JALと一緒にANAを叩き潰してやろうと目論んでいるのが何を隠そう・・以下ry(笑)

  3. 鶴と穴を叩き潰そうというおいしいところで、話がおわっとるw
     
    E170をJALとFDAが買ったのは、Q400の置き換えが目的でしょうが
    2004年に販売を初めてまだ浅い機体なので、トラブルがでなければ
    いいのですが。
     
    ついでに地方空港もぶっ潰してくれたらいいのに。
    北九州とか佐賀とか、米子とか松江とか出雲とかw
     
    大村競艇場のフェンスは、諫早湾からの風よけらしいです。

    • hogeさん>
      いやいや、これからじんわり、穴は落ちて行きます。
      代理店切りを行ったのは最近ではスカイマークでしたが、
      あれは直売によって「格安」にするための方策でした。
      現行の価格で穴がそれをやれば、一発でブッ潰れます。
      というか・・ああ言いだしたらキリが無いので別ブログで書いてます(公開しませんけど(笑))
       
      北九州は案外穴場なんですよ。
      佐賀は要らんな・・(笑)
      米子、松江、出雲は貴重な交通手段なのです。
       
      諫早湾は反対の海!大村湾(笑)

  4. あ、そうか。
     
    googleマップを見ていたので気づかなかった・・・
    しかし、大村湾で検索すると、なぜか中華人民共和国に飛ばされる。(笑)

  5. hogeさん>
    ああ。知らんかったですか?
    大村湾は中華人民共和(以下ry・・・
    ※大村在住者の証言(笑)

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