あの日の空は赤かった 1995.1.17

死者6,434名、行方不明者3名、負傷者43,792名。

1995年(平成7年)1月17日、午前5時46分52秒。
淡路島北部沖の明石海峡、深さ16kmを震源として、M7.3の直下型超巨大地震が来襲しました。

いわゆる、兵庫県南部地震、後に「阪神・淡路大震災」と呼ばれる地震です。

私個人的な観点で言えば、この時を境に、マスコミの報道というものを全く信用せず、ゴミだと思うようになった事と、
当時バリバリの労働組合員(所謂サヨク)だったため、自衛隊廃止論者だった私が、自衛隊への考え方を180度一変させた転機となった出来事でした。

その時TVに映し出されたのは、夜明けの赤い空をなお一層赤くしている炎の映像でした。
地震のすさまじいエネルギーと、破壊力の壮絶さに絶句したものです。

当時通信系の会社に居た私。
当然、復旧作業というかライフライン復旧のため現地入りしたのは1月21日。
入ったのは神戸市長田区。

TVで見ている惨状を目の当たりにした時には、流石に声が出ませんでした。

あたり一面瓦礫の山。
戦場というか、空襲を受けた後の都市みたいで。

悲しい光景もたくさん見て来ました。
孫を含む一家全員を失ったお婆ちゃんは、その潰れた自宅の瓦礫の前でじっと座って何をするでも無く瓦礫を見つめていました。
親を失った子供も何人も居ました。
死体安置所から、号泣しながら出て来る男性、女性。

今でも鮮明に覚えています。

そんな人々に、マスコミは平気でマイク向けるんですよ。
そしてその光景をカメラに収めて行くんですよ。

確かに、全国の人に神戸の惨状を伝えるという責務はあります。
ありますが、その聞き方がほんっとムカつきました。

これ以上は過激になってしまうんで書けません。
もっとも、マスコミはマスコミでその後、かなり良い活動をして行ったのもまた事実です。

一方、物凄かったのは自衛隊。
後から知った事もあるんですけどね。

なんせ、陸上自衛隊も海上自衛隊も入り乱れての救助活動だったわけですが、
彼らは「何時メシ食ってんの?」というくらい、自身が食べるところを見せません。
タバコとかもそうです。全くそぶりも見せない。

これ、被災者への配慮らしいです。

要は、風呂も入れんメシも食えん。という方々が見たらどう思うんだ。
という部分を最大限考慮して、絶対に見えないところでしかそれらをしないのです。
(私らもテントの中ばっかでしたけど)

そういう統制がすさまじく徹底されているんですね。

そして恐ろしいくらいに作業が速い。
とにかく早いんですよ。

実際、昨年3月11日の東北大震災の時にも、その活躍は見て取れました。
僅か1時間くらいで、瓦礫とかが除去され綺麗なスペースとなるんです。

これは正直驚きを隠せませんでした。

で、元々神戸って土地は、反自衛隊の土地柄だったんです(後から知った事ですが)。
そこに救助活動に入ったんですね。

その時の初動の遅さというのがマスコミから激しく叩かれましたが、
これ大きな間違い。

実際には、海上自衛隊は10隻以上の艦隊で、既に地震発生の17日夜半には、沖合に投錨を完了していたそうで。
(救援活動は翌1月18日午前6時より)。
陸上自衛隊は同日午前7時より活動開始。

実はこの時、まだ災害派遣要請を受けていません。
自衛隊は、目に見えないうちに初動を開始していたんです。

海自の当時の海将は、加藤武彦氏。
災害派遣部隊の指揮官にして、呉軍港の地方総監でもありました。

この加藤氏の判断が物凄い^^;

県知事の要請が無いまま呉から艦隊を出し、沖合に待機させていたんですが、
「海自には災害救助のノウハウは無い。なら陸自の指揮下に一時的に編入してしまえ。」

と、海自の260名を、陸自第三特科連隊400名の下に編入して、1個連隊を作り上げ、救助活動を最優先にしたという、実際には物凄い事態なんですが、ある意味「現場の判断」をした方です。
しかも結果的に適切な判断であったと言えるでしょう。

これを後から聞いて思いました。

ああ、やっぱ指示待ちじゃダメだ。
ある程度自分で判断し、行動する原理が無いと。
そして、ただやみくもに行動するだけでは無く、冷静に状況を判断し、その場でべストと思われる選択をしなくてはならないのだと。

それが今の私自身の行動原理でもあります(^^)。

先日、三宮へ行った時には、信じられんくらい綺麗な街になっていました。
人間の力というのも、あながち捨てたもんじゃありません。

いずれにしても、1月17日がまた過ぎて行きます。

この街が、ずっと平和でありますように。
そう願ってやみません。

ついでに↓でも一発お願い出来れば幸いです。

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以上、高塚でした。

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